発達障害の子と親の資産形成を考える情報サイト
筆者はファイナンシャルプランナーとして、長年家庭や会社に対してお金の面で将来の見通しを立てるお手伝いをしてまいりました。仕事、家庭、趣味、旅行など公私共に毎日精力的に活動していました。
そんなある日のこと、子どもが自閉スペクトラム症という診断を受け、自閉症の子どもを育てる親となりました。
筆者にとっては青天の霹靂で、はじめは『え?本当に?診断が間違っているのだわ、信じない』『もし仮にそうだとしてもきっと良くなる(治る)』という希望。ただ、状況を調べれば調べるほど、診断はあっているのではという不安、それが確信と変わっていきました。急に目の前が真っ暗になり、底知れぬ不安と戦う日々が始まりました。診断当時は、一生分は泣いたと思うほど涙も流しました。『言葉は話せるのだろうか、この子はこれからどのように成長出来るのだろう、将来はどうなるのだろう、人並みに生活できるのだろうか、どの程度の生活が出来るのだろうか、学校は行けるのだろうか』『(改善するように)どうにかしなければいけない、でもどうしていいか分からない』この子の脳の臨界域まで残り時間が無い焦り、葛藤、あふれる感情。加えて発達障害の知識が無学であったため調べ学ぶ時間、そして家庭・施設場での療育の時間。そんな状況でも否が応でもしなくてはならない育児、家事、仕事といった生活。考えなければならないこと、やらなければならないことばかりで一日24時間では足らず、毎日がいっぱいいいっぱいで、『人生』『自分という個、子どもという個』について考える余裕や、資産形成といった言葉も思い出す気力体力のない時期がありました。
あるとき、母子通所の療育センターで出会ったお母さん達と筆者の違いに気がつきました。出会ったお母さん達の2/3の方が専業主婦で、筆者はキャリアまっしぐらの女性管理職の会社勤めであったという点です。彼女たちは24時間子どもと真摯に向き合い、家事を担い、生活も出来ているマリア様のような素晴らしいお母さんだと、心から尊敬しました。一方の筆者は、仕事に没頭することで現実と向き合うこと、子どもと向き合うことから逃げていたのではという劣等感がありましたので、この事実にこれまた子どもと一緒にいる時間が少ない筆者の焦りは、再熱しました。
療育センター通いが数ヶ月経った頃、あるお母さんの靴下の右と左が全く違う柄の靴下で驚きました。専業主婦のそのお母さんはいつも熱心にお子さんと先生と療育に取り組み、いつも元気で周囲に気遣いも出来る素敵な方でした。筆者は対照的でいつも焦り何かに苛立っていましたから、靴下の出来事は非常に衝撃的でした。それからその日彼女は、皆の前で手で顔を覆ってわーっと泣き出しました。筆者が勝手に抱いていたマリア様像は、全く違っていました。筆者と同じく毎日手探りで悩み過ごしていた一人のお母さんでした。
発達障害児を育てるためには、兎にも角にも元気・根気・のんき・笑顔と時間勝負。一緒にいるご家族は、まず自分自身が心も体も健康でないといけません。筆者は心の健康を維持すること、楽観すること、これが、自分が予想していた以上に難しかったです。
このサイトは、親亡き後も、この子が一人でも生きていける知恵と心、生活力を残したいという想い。筆者が費やした勉強や検索の膨大な時間を一つの情報にまとめることで手間を省き、同じ悩みを持つご家族のお手伝いができるのではないか?という想い。から開設しました。
まだまだ情報が少ない発達障害×資産形成の分野ですが、筆者なりにとことん調べて、分析して、実際行って、見て、触って、試して。筆者が実践しているお金を貯める方法・増やす方法、改善した療育方法、手抜き方法、筆者が救われた神アイテムなど、プラスになったこと全てを発信していきます。
もちろんこれが正解、正しい答えなど考えていません。考えはや気持ちは人それぞれ違いますから、筆者とは考えが合わない・気に食わないから拒否でもOKです。ただ、知って自分は選択しないという選択肢もあってほしいと思い、あえてオブラートな表現でなく自分の言葉でお伝えすることを選んでいます。筆者と同じ悩める方に少しでもお役に立てると幸いです。
発達障害を抱える全ての子どもたちと、その子を心から想う全ての人たちの為に
No one can be told what the LIFE is. You have to see it for yourself.
I can only show you the door. You’re the one that has to walk through it,AND WE CAN.
お読み下さりありがとうございます ©mylife-mymoney 2023